YouTubeの神奈川県平塚市 文化芸術チャンネルにて、ピアノデュオ新崎姉妹の動画が公開されました。
先日から話題に挙げていた通りの自信作です!
まずは是非ご覧ください
プログラムは、
① ピアノ連弾のあたたかな響き ・・・ ♪ ドリーの庭
② おもちゃと共演!? ・・・ ♪ おもちゃの交響曲
③ 2人で2台ピアノ8手を演奏!・・・♪ 妖精の女王〜コンサート・ギャロップ〜
です。
(トーク中のBGMとして、フォーレの「こもりうた」「スペイン舞曲」も演奏しています)
♪♪♪
まず、こちらのチャンネルでの動画作成のご依頼をいただいたときにふたりで考えたのは、
『動画だからこそ、の演奏の楽しみを込めたい!』でした。
演奏は、そりゃあ生演奏のライブのほうが圧倒的にいいし、
動画や音源をとる部屋の音響はホールのように良いわけではないし、
プロの技術さんのように優秀な機材が一式揃っているわけでもない。
そんななかでも、それでも演奏をお届けするのであれば、生のライブでは出来ないことをやってみよう!とアイディアを出し合って内容を決めました。
それでは、この動画のプログラム3曲それぞれのメイキングと裏話、スピンオフ動画も公開してまいります!
演奏曲のメイキングなど
フォーレ作曲:ドリーの庭
ピアノ連弾の定番曲です。
コンサートでは見られない2方向からのアングルから撮影しました。
カメラ2台を固定で設置しただけの簡単仕様ですが、やっぱり多角から見られるのは動画ならでは。
(コンサートでもよく「指の動きが見たい」とおっしゃる方は多いです。動画では存分にご覧ください!)
L.モーツアルト作曲:おもちゃの交響曲 第1楽章
ピアノデュオ新崎姉妹のレパートリーの「おもちゃの交響曲(L.モーツアルト)」
普段演奏するときは、↓このように ピアノを弾きながら小物楽器を演奏しています。
(MJホールでのリハーサル映像)
音を録音する場合、やはりマイクの関係上、小物楽器の音は別録りをして、ピアノの音に重ねていかなくてはなりません。
(・・・ということは、普段ピアノで手がふさがっている箇所にも小物楽器を入れられる!?)
ということで、
普段使っている楽器:
おもちゃのラッパ、トレインホイッスル、トロムメール、猫の鳴き声、フットタンバリン、ガラガラ2種、トライアングル(全8種類)に加えて、
今回追加した楽器:
バードホイッスル、ササラ、シカダ 、ジンベイザメのぬいぐるみ(4種類)
計12種類の小物楽器を使いました!!
演奏している箇所が重ならないように楽器を組み合わせて、計3回の録音しました。
(12種類の音が聞き分けられるかな?!)
♪♪
また、映像では、いくつかの楽器の音を可視化できるように、また音以外でも楽しめる要素が作れるように、『トイ・フィルハーモニ』のメンバーをお迎えしました!
メンバーは左から、ワタナベ(ペンギン)、ヤマダ(かえる)、久手堅(いぬ)、ふくろう(梟)です。
撮影方法はいたって地味で、彼ら4人を曲に合わせてひとりずつ撮影していきます。
後から編集するときに、画面を横に4等分できるように撮る場所を予め計算して区切っていました。動きの範囲を調整するのはなかなか難しかったです。
(iPadの画面を4等分に区切って撮影)
編集にあたって、こちらの記事が大変参考になったと洋実が絶賛しています。
(記事主さん、ありがとうございました!!)
こうして出来上がったトイ・フィル映像がこちら。
完成した動画では見られない、スピンオフの限定公開です!
(トイ・フィルのコアファンの皆様には必見!)
S.スミス作曲:妖精の女王〜コンサート・ギャロップ〜(2台ピアノ8手)
今回、初挑戦したのがこの2台ピアノ8手の試みです。
「動画ならではの〜」と考えたときに、普段リアルでは絶対にできなくて、
見ている方々にとってはもちろん、わたしたち自身にとっても楽しい、
まさに、動画だからこそできる表現・・!
2台ピアノ8手作品は、連弾作品に比べると数は多くなくて、今回はじめに思いついてさらった作品(ギロック )が著作権等の関係でNGだったので、改めて他に作品がないものかと探しました。
イギリスの作曲家シドニー・スミス(1839~1889)は、今回こうやって検索している中ではじめて知った作曲家で、19世紀中頃に主にサロン音楽を得意とした作曲家だそうです。
いくつかの作品も見てみましたが、軽やかで華やかで映える作品が多く、きっとサロンは盛り上がったことでしょう!
ピアノ連弾や2台8手作品も数多く残っていて、これからピアノデュオ新崎姉妹でもスミス作品を取り上げていこうとおもっています。
(スミス作品に出会えたことが今回一番の収穫!)
2台ピアノ8手アンサンブルは、大学生の頃に何度かやったことがあって、タイミングを合わせたりバランスをとるのは結構難しかった記憶があるのですが、同じ人たち(姉妹)で演奏するだけあって、音や音色のバランスも想定した通りにいくし、16分音符の細かい速いパッセージのユニゾンもなかなか決まっています。
部屋の広さやスタンドに制限はありながらも、カメラアングルもこだわりました。
第1ピアノと第2ピアノの配置とか、
曲の場面によってアングルを変えたり。
♪♪♪
編集作業はとにかく積み重ねの連続で、黙々と作業をする洋実の隣で、わたしは「うひゃー」とか「ぎょー」とか言っていました。
(トーク部分や、オープニング映像、その他随所にやさしさという名の工夫を入れる洋実)
(ありがとうございます!)
ちなみに、今回の「おもちゃの交響曲」も「妖精の女王」も、音を別録りしたとはいえ、音量バランスの調整は一切手を加えずに重ねることができました。
意外と全体的に良いバランスで録れていたみたい。
ぜひたくさんの皆様に楽しんでいただけましたら嬉しいです!
(平塚市、また行きたいな!)
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